2014年7月23日水曜日

白露垂珠の会 IN 北新地・びんびや ミニレポート!

昨夏に大阪・北新地の「びんびや」で催された、山形県鶴岡市の銘酒「白露垂珠」の会 のもようです。
山形県鶴岡市の銘酒「白露垂珠」の蔵元は、竹の露合資会社。修験道の羽黒山で知られる羽黒町に、幕末の安政5年(1858)創業。社名「竹の露」の由来は、昔から蔵元一帯が竹の名産地であり、竹林に囲まれていたことから、いつの頃からか醸す酒を「竹の露」と呼ぶようになったと伝わっています。
当日は蔵元の相沢政男社長みずから、大阪酒塾の会員の皆さんに酒を注ぎ、歓談されました。




会場の「びんびや」は。北新地でも屈指の割烹。ミシュラン一つ星に毎回選ばれる店で、予約は連日満席! 大阪酒塾の会員であり料理長の吉岡茂樹さんは、徳島県出身の魚料理に精通した達人です。

 
さっそく箱部塾頭の乾杯で開会! 歓談と食事を始めました。白露垂珠ならではの上品な香りと、なめらかな美酒に、そこかしこから感動の声が上がります。
 


 
まずは先付数種とともに、びんびやの看板メニューであるお造り盛り合わせ。明石や泉州沖、吉岡さんの地元・徳島から取り寄せたキトキトの鮮魚で、吟醸仕込みの香りと味わいを楽しみました。
 


 
宴もたけなわ、相沢社長からは次々と白露垂珠の銘酒が注がれ、蔵元のこぼれ話も肴に盛り上がります。
 



 
そして、メインの鱧鍋をいただきます! 関西の夏から秋にかけては、まさにこのシーズン。淡路島の甘い玉葱と一緒に煮るのが、ツウですね。白露垂珠の旨味が秀でた純米酒とも、抜群の相性でした。

 

ご参加の皆様、びんびやのスタッフの皆様とも親睦を深めた会に、相沢社長もご満悦のようすでした。


 
 
 
 

2014年7月16日水曜日

3月に訪れた、淡路島の都美人酒造㈱ ミニレポートです!

淡路島の美酒として、近年、めきめきと頭角を現している「都美人」。
その理由は独特の山廃仕込みと、それを司る若き天才・山内 邦弘 杜氏にあります。
大阪酒塾では、その真髄を学ぼうと早春の淡路島へ見学ツアーを企画しました。





都美人酒造は、昭和20年に淡路島南部の10の蔵元が合併したメーカー。レトロな社屋からは、合併前の伝統と歴史も感じられます。まずは、


 



代表取締役の久田浩嗣 社長、そして山内邦弘 杜氏のご挨拶をお話しを拝聴しました。
 


 
京都市出身の山内杜氏は、平成19BYから都美人を醸造。あくまで社員ではなく昔ながらの季節杜氏です。
あの農口尚彦 杜氏の直弟子であった山内氏は能登杜氏組合に所属しており、かつて京都大学大学院で分子生物学を学んだ英才です。
その人品骨柄通り、都美人酒造に着任した平成19酒造年度の全国新酒鑑評会で、
いきなり金賞受賞という快挙を成し遂げています。
そして、平成22年の全国新酒鑑評会でも金賞を受賞、着任後の3年間で金賞受賞の常連となり、若き実力派として注目を集めています。
 

都美人では、造りの約50%が山廃仕込みです。 洗米機、甑も少量仕込みにふさわしい、手入れの行き届いた設備です。甑の蒸気を拡散させる「こま」も、旧式の杉材です。
 

 
 
 
 
平成24年には、山内杜氏が自身の経験を生かした機能的な麹室や製麹機を設計しました。
コンパクトな設備ながら、得意の山廃仕込みに最適な環境が得られるとのことです。
 


 
 
都美人の山廃仕込みを仕上げるのが、日本でも有数の「天秤搾り」。国内でもわずか3基しか残っておらず、都美人では、2001年に復活させ、純米と純米大吟醸の一部だけに使用していま
す。




大阪から日帰りも可能な蔵元です。また大阪酒塾の見学企画に、ぜひご参加ください。




2014年7月7日月曜日

お悔やみのご連絡 : 上原酒造㈱ 不老泉 の 山根 弘 杜氏が、ご逝去されました。

謹んで、お悔やみのご連絡を申し上げます。
大阪酒塾が毎年、お世話になり、蔵元見学でも御高配を賜っております、上原酒造㈱ 不老泉の山根 弘 杜氏が、本日7月7日(月)にご逝去なされました。

蔵元のご案内だけでなく、弊会会員の皆様との懇親会でも、お元気にふるまい酒まで頂戴いたしましたが、かねてよりご病状が芳しくなく、みまかられました。



ここに、大阪酒塾の皆様とともに心よりの感謝と哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りいたしたいと存じます。
なお、御通夜ならびに告別式は、下記の場所・日程で執り行われます。

・会場  つるぎ会館  〒667-0044 兵庫県養父市八鹿町国木133-1
      TEL:079-662-5909

・告別式 7月9日(水) 13:00  *御通夜は、7月8日(火) 

詳細は、つるぎ会館 TEL:079-662-5909 へご確認願います。


2014年7月6日日曜日

会員様限定 美酒と美膳の会! 「姫路の名酒・白鷺の城と、北区の名店・入道のコラボレーションを楽しむ饗宴」

大阪酒塾 会員様限定の美酒と美食を楽しむイベントのご案内です。 
来る7月27日(日) 13:00より、大阪市北区中崎西の名料理店「入道」にて、姫路の銘酒「白鷺の城」とコラボレーションした旬を楽しむ宴を催します。



西灘から播磨にかけての地酒の味わいと、瀬戸内や明石で獲れた旬の魚介類を食べ合わせる垂涎の膳。献立の美味しさのみならず、粋としつらいを愛でる仕立ても、ぜひお楽しみください。
なお、ご参加には事前の会員登録とご予約が必要ですので、下記の日程・内容をご確認の上、
大阪酒塾 事務局 「たこ茶屋」  電話  06-6341-6300 箱部まで 、お申込みをお願いいたします。 
                            ご案内

●日時 2014年7月27日(日) 13;00~16:00
●場所 入道  大阪市北区中崎西 2-4-36
●会費 お一人様 ¥12,000-
●定員 30名(会員限定)
*詳細の確認、お申し込みは、大阪酒塾 事務局 「たこ茶屋」  電話 06-6341-6300 箱部まで。


                        

 

昨年の葛城酒造での「どぶろく祭り」 レポート!

大阪酒塾では、例年11月の例会は奈良県御所にある「葛城酒造」のご協力のもと、恒例の「どぶろ祭り」を企画しています。
新酒のシーズンに先駆け、できたてのどぶろくを蔵元で楽しみながら、桂福団治師匠プロデュースの「かつらぎ寄席」もお楽しみいただいております。
今回は、昨年のどぶろく祭りをミニレポートします。

葛城酒造のある奈良県御所市は奈良盆地の西南端に位置し、西には大和葛城山、金剛山が聳え立っています。南は風の森峠を越えれば、五條市です。古代の大和国葛上郡の地で、名の由来は市内を流れている葛城川に5つの瀬があったとする説や、孝昭天皇の御諸が「御所」に変わったとする説があります。



葛城酒造は明治20年(1887)の創業。現在の蔵元は、五代目・久保伊作 社長です。大手メーカーの桶売りを廃止し、手造りの吟醸蔵へ変わった成果が明確に現れ、百楽門はゆるぎない美酒として人気を得ています。また、奈良伝統の菩提もと仕込みどぶろく造りも手がけています。
銘酒「百楽門」のブランドで知られ、蔵元の久保伊作 社長みずから酒造りにもたずさわる、文字通り、手造りに徹した吟醸仕込みを主体としています。近年は、雄町米を使った百楽門「冴」など魁となる新商品も開発し、市場に一石を投じています。

この日は100名に近い御参加者がバスで葛城酒造に到着、蔵の倉庫を使った特設会場で、まずは久保伊作 社長からのご挨拶に続き、元・大阪市国税局鑑定官室長 筒井謙之 先生より、どぶろくの講座を拝聴しました。


 

 


寒さに冷え込む中、ここで桂福団治師匠の「かつらぎ寄席」で、ひと息。いつもながらの酒好きなご本人のこぼれ話もあり、和気あいあいと雰囲気も和みます。


そして、いよいよできたてのどぶろくで乾杯!



お待ちかねのお弁当も、豪華版です! 大量のどぶろくが、あっという間にたいらげられ、これも
大阪酒塾恒例のシーンとなりました。


2014年も11月に開催を予定いたしますので、ぜひ、ご参加ください。