2014年7月16日水曜日

3月に訪れた、淡路島の都美人酒造㈱ ミニレポートです!

淡路島の美酒として、近年、めきめきと頭角を現している「都美人」。
その理由は独特の山廃仕込みと、それを司る若き天才・山内 邦弘 杜氏にあります。
大阪酒塾では、その真髄を学ぼうと早春の淡路島へ見学ツアーを企画しました。





都美人酒造は、昭和20年に淡路島南部の10の蔵元が合併したメーカー。レトロな社屋からは、合併前の伝統と歴史も感じられます。まずは、


 



代表取締役の久田浩嗣 社長、そして山内邦弘 杜氏のご挨拶をお話しを拝聴しました。
 


 
京都市出身の山内杜氏は、平成19BYから都美人を醸造。あくまで社員ではなく昔ながらの季節杜氏です。
あの農口尚彦 杜氏の直弟子であった山内氏は能登杜氏組合に所属しており、かつて京都大学大学院で分子生物学を学んだ英才です。
その人品骨柄通り、都美人酒造に着任した平成19酒造年度の全国新酒鑑評会で、
いきなり金賞受賞という快挙を成し遂げています。
そして、平成22年の全国新酒鑑評会でも金賞を受賞、着任後の3年間で金賞受賞の常連となり、若き実力派として注目を集めています。
 

都美人では、造りの約50%が山廃仕込みです。 洗米機、甑も少量仕込みにふさわしい、手入れの行き届いた設備です。甑の蒸気を拡散させる「こま」も、旧式の杉材です。
 

 
 
 
 
平成24年には、山内杜氏が自身の経験を生かした機能的な麹室や製麹機を設計しました。
コンパクトな設備ながら、得意の山廃仕込みに最適な環境が得られるとのことです。
 


 
 
都美人の山廃仕込みを仕上げるのが、日本でも有数の「天秤搾り」。国内でもわずか3基しか残っておらず、都美人では、2001年に復活させ、純米と純米大吟醸の一部だけに使用していま
す。




大阪から日帰りも可能な蔵元です。また大阪酒塾の見学企画に、ぜひご参加ください。




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