2016年4月11日月曜日

大阪酒塾 4月の例会を兼ねて、銘酒「玉川」の木下酒造見学ツアーを開催しました!


桜もほころびはじめた4月10日(日)、大阪酒塾では4月の例会を兼ねた木下酒造見学バスツアーを催しました。
銘酒「玉川」を醸す、イギリス人杜氏のフィリップ・ハーパー氏に逢いたいという会員の方々で、バスは満席!北新地を出発し、片道3時間半の長旅ですが、皆さん、ハーパー氏のとっておきの美酒を待ちこがれていました。



到着後、驚いたのは、一年前の木下酒造から大きく変貌を遂げていたことです。
新設した白壁の蔵や冷蔵倉庫のほかに、店頭の販売コーナーも充実し、直接、木下酒造へ買いに来る観光客も急増しているとのこと! これも、ハーパー杜氏のおかげでしょう。




さっそく、ハーパー杜氏の案内で蔵の中へ! 新しい設備もそこかしこに増え、醸造タンクの数もさらに増え、20本近くを半仕舞いで仕込みます。
ハーパー杜氏に27byの製造量を訊いてみると、なんと! 1000石とのこと。昨年の800石からさらの200石を増やしたということですが、簡単にできることではありません。
蔵人の仕事量、肉体労働の負荷も多くなるため、この「ラクラクハンド」というリフトも350万円かけて導入。蒸し米作業の負担を、大きく軽減することができています。






新しい醸造蔵は、空調設備も完璧で、昨年末の暖冬に充分な対応ができたそうです。
また、玉川らしい炭酸ガスの残った無濾過生原酒を搾るのにも、上搾室ごと一気に冷やすことで、
ヤブタも冷却でき、炭酸ガスを酒の中に残すことが可能です。


そして、いよいよ試飲! 玉川のほぼすべての美酒をきき酒することができました。
どれも、ハーパー杜氏がこだわる、江戸時代と同じ自然の乳酸と酵母を生かした伝統的な酒造りから生まれています。いわゆる、速醸式の酒造りは行っていません。
一番人気は、エッジの立った味わいがすばらしい、雄町 純米吟醸 無濾過生原酒でした。




そして、お楽しみの宴会は、蔵元近くの久美浜温泉へ!
ハーパー杜氏みずから参加者へ酒をふるまい、酒造りについて熱く語ってくれました。
ますます、玉川の人気は上昇しそうです。
そして、ハーパー杜氏がチャレンジする新しい商品にも期待がかかっています。



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