2014年8月6日水曜日

銘酒「黒牛」の㈱名手酒造店  蔵元見学ミニレポート!

本年3月 酒の醸造も終盤を迎えた和歌山県海南市 ㈱名手酒造店へ、蔵元見学に参りました。
いまや和歌山屈指の日本酒として、地酒ブームを先駆けた銘酒「黒牛」は、全国にファンを持つ美酒!
紀州の食材とマッチするキレ・香り・旨味のバランスの良さで、多くのグルメに愛飲されています。



銘酒「黒牛」で知られる名手酒造店は、遥かな昔、万葉集の時代から栄えた海南市黒江の地にあります。ここはかつて美しい入江で、小島や岩礁の点在する風光明媚な景勝地で、その中の大岩が黒い牛のように見えたことから、銘酒「黒牛」が銘々されています。
蔵元の塀には、その由来も明記していました。




さっそく、蔵元の名手 孝和 社長よりご挨拶をいただきました。
名手酒造の創業は慶応2年(1866年)、幕末の動乱期に誕生しています。地元では、かつて菊御代(きくみよ)と言う銘柄で親しまれたそうです。


いよいよ、蔵へ入ります。さすがに歴史を感じさせる佇まい。豪壮な梁や伽羅色の柱に圧倒されながら奥へと進むにつれ、まだ春先の冷たい蔵の空気を体験できます。
冬場の冷え込みがこの木造建築を通して、寒造りに適していることも実感します。




特に、名手酒造店の純米酒は全国の200件ほど酒販店へ、直送されているそうです。
この黒牛 純米酒は平成2年に発売され、こだわりの専門店や料理店からニーズが高まり、地酒ファンの心を掴んだブランドとして確立しています。
淡麗ながらキレとコクの美しい酒は、蔵にある井戸水「万葉黒牛の水」という軟水で、麹米造りからモロミまで仕込まれています。





また、歴史と伝統を語る逸品の天秤しぼりの酒槽(ふね)、数々の道具類も残され、訪れた参加者の目も楽しませてくれた一日でした。





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